壬生(みぶ)義士伝(3)
・・・1月29日→30日→31日→2月1日と下から順番に読んで下さい・・・
【昨日30日の続き】
すでに多くの人に愛されているこの物語の映画化に挑戦したのは エンターテインメントの旗手『陰陽師』の滝田洋二郎監督。長大な原作の本質はそのままに 完璧に再構築した中島丈博の脚本を得て 真正面から男同士の友情と絆 家族愛を描ききり 血の通った魂のエンターテインメントを完成させた。また 映画音楽の巨匠『千と千尋の神隠し』の久石譲による情感あふれる旋律が胸をゆさぶる。
キャストもこれ以上ないほど豪華な顔ぶれがそろった。主人公の吉村貫一郎には中井貴一。最初は貫一郎の純朴さを憎むが やがて惹かれていく斎藤一に佐藤浩市。日本映画界を代表する二人のこれが映画初競演である。貫一郎の幼なじみで南部藩の組頭大野次郎右衛門に三宅裕司。また 斎藤に愛される女 ぬいを中谷美紀が 貫一郎の妻しづを夏川結衣が演じ 物語に一層の深みと温かみを与えている。

中井貴一 佐藤浩市 三宅裕司 中谷美紀 夏川結衣
(吉村貫一郎) (斎藤一) (大野次郎右衛門) (ぬい) (しづ)

幕末の京都の片隅 壬生で産声を上げた新選組は 表向きには得意絶頂だったが 内部では崩壊が始まっていた。倒幕勢力が日に日に力を増し 新選組も各々の思惑に揺れていた。局長の近藤勇も一目置く斎藤一(佐藤浩市)は 皮肉な目でそんな状況を眺めていた。ある日 ひときわ腕の立つ男が入隊する。盛岡の南部藩出身の吉村貫一郎(中井貴一)だった。純朴な外見に似合わず その腕前は何人も人を斬ってきたものだった。斎藤は 新入隊士歓迎の席で お国自慢を始める貫一郎にうんざりし 詰所への帰り道でいきなり斬りつける。
【明日2月1日 最終回へ続く】
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