物価が下がれば嬉しいか
当然の事だが 企業は物やサービスを作って売り 適正利潤を得て成り立っている。利益が有るからこそ 企業は発展するし 従業員や出資者の生活が守られ 税金だって払う事が出来る。しかし企業は 常にコストダウンに努め 経費を削減し 他社との販売競争に負けないよう販売価格を引き下げる必要が有る。 そうしなければいつかは淘汰されてしまう。
企業が競争して物が安くなる。我々にとって嬉しい限りである。高価で買えなかった物が買える様になる。テレビ受像機の様に 技術革新の努力により 発売当時の価格が 白黒テレビでさえ当時のサラリーマン月収の10倍以上はしていたものが 今ではカラーテレビが 1万円以下で買える。これは製造会社が利益を削って赤字で販売するから安くなったのではなく 各製造会社が競争してコストダウンの努力をした結果なのだ。
しかし ある企業が自分の利益を度外視して 赤字覚悟で低価格販売したとしたらどうなる。その業界及び関連する業界ではし烈な戦いが起こるだろう。利潤などより企業が生き残るためにはどうするか。経費節減は勿論 ボーナス 昇給の凍結 更に人件費節約のために人員整理となる。それでも赤字覚悟で市場競争に勝たなければ生き残れない。
ボーナスは出ない。給料は上がらない。ある日突然解雇される。赤字で税金は払わない。このような状況で 我々は「物が安く買えて助かる」と単純に喜んでいられるだろうか。物が安く買えるのと引き換えに いつ自分の収入が閉ざされるか分らない。今はこの様な過当競争が蔓延している。
過去 皆が欲しがった テレビを始め 冷蔵庫などの白物家電が普及した時代は 消費活動が活発で景気は上向きだった。最近 皆が欲しがる物として「携帯電話」が有る。昔なら経済が発展するようなビッグ商品で 企業を潤し 経済の発展に貢献するはずだったが 契約者獲得の過当競争で 本体のコストを度外視した安売り競争をして経済を壊してしまっている。
過当競争を仕掛けて自ら赤字決算に落ち込んだ マクドナルドの様な愚かな企業が増えてくると 今は安泰な業界に身を置いている人でも 何時過当競争に巻き込まれるか分らない。将来日本の人口が減って来れば過当競争は日常茶飯事となるだろう。ADSLの無料競争 加入者は嬉しいが はたして喜んでいていいのか。ここは政治がしっかりとした見通しで舵取りをしないと日本経済の将来を壊しかねない。
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